エグゼクティブに求められる能力

私の友人に、ヘッドハンター会社の社長がいる。ヘッド（社長等の取締役）の紹介を求めてくる依頼人のほとんどが外資系企業という。求める採用基準をクリアーできる日本人はきわめて少ないというのが、彼のいつもの嘆き。その理由は、ほとんどの日本人は、家庭でも、学校でも、職場でも、目標とすべき資質や能力をしっかり自己認識して、人生を歩んでこなかったためであるという。
国際企業が求めるリーダーには、Career（成育歴、学歴、職歴）だけでなく、次の5要素をもつ「総合的人間力」が求められるという。

1．IQ/EQ(知性と感性) バランス
2．Vision（目標）Mission（使命感）Passion（情熱）
３．Physical/Mental Health（心身の健康）
4．Skill/Knowledge（知能・技術・技能）
5．Personality（人格・人柄）

真の成果（Competency）は、やる気／心構え／考え方　×「総合的人間力」
という公式で算出されると認識しているためである。
ここまで言われると、もうお手上げかもしれませんが、内容的には「ウン、ごもっとも」といったものばかり。確かに、これらのことを強く意識して生きてきたなら、ビジネスだけでなく人生もきっと素晴らしいものになるはず。今からでも遅くないと、サミュエル・ウルマンの「青春」をもう一度読み返してみよう。