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病院の経営戦略

当院は 150 床の病院(一般病床 110 床、療養型 40 床)の病院ですが、病床稼働率の悪化や人件費の上昇で、最近、収益が悪化しております。経営状況をよくするには、一般病床を減らし、療養病床を増やした方がよいと思うのですが、どのくらいの病床数を転換すべきかわかりません。

A:答え

これからの病院経営は様々な診療データを収集し、診療実態を計数でしっかり把握することが必要不可欠になります。思いこみや感でなく、計数に基づいた科学的な思考で意思決定をしなければなりません。まず、一般病床の稼働率は85% 以上になっているか、療養病床の稼働率は95%以上になっているか、チェックしてください。稼働率が悪化しているということですので、一般病床の稼働率はかなり低くなっていると推定されます。一般病床を何床に縮小すべきかですが、大雑把にいえば85%の稼働率を達成できる病床数が現在の貴院の実力ということもいえます。たとえば、当月(31日)の延入院患者数が2,400人であるなら、 (2,400 ÷ 0.85) ÷ 31=91 床 が、一般病床としての最大病床数ということになります。勿論、一般病院の平均1日当たり単価が 25,000 円以上になっているかもチェックし入院患者の重症度の程度をチェックして、一般病床としての適正病床を検討する必要もあります。

一方、人件費も上昇しているというですので、稼働率が低下しているにもかかわらず、人員数が多くなっていないか、一般病床、療養病床別の看護部門の人員数・人件費推移を分析し、適正なケアミックス体制を決める必要があります。

今後、ますます、診療報酬は「効率の良い医療」を志向するように改正されていきますので、収益を高めるには、収入の構成(患者数と単価)と人件費(職種別人員数と賃金水準)を比較検討し、よりマッチした診療体制を構築することが経営のポイントとなります。具体的な対策を提供するには貴院の実態資料を分析する必要がありますので、ご都合良い日程をご連絡していただけると幸いです。

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